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ハンドボール

第1章 ⑤両利きへの道(両利き、今に至るまで編 Part2)

前回では、自分のハンドボールに携わるまでを読んでいただきました。

その後、社会人で両利きの考え方に目覚め始めます。

ぜひ両利きに興味のある方は自分の考え方に照らし合わせてみて頂ければ幸いです。

目次

  1. 弱体化した肩のまま社会人チームへ
  2. 武器がない自分になにか特徴がほしい
  3. 両利きプレーのポテンシャルを実感する

弱体化した肩のまま社会人チームへ

肩が外れる癖を直せぬまま、社会人チームへ入りました。

ですがケガが治る、そして筋力が付く前にまた肩が外れる。

こんな状況の繰り返しで、僕の肩は正直ボロボロでした。

ただ、このときは練習をするほどまでに覚悟が決まりきってなかったのもあり、なかなか堂々と逆の手を練習する事は出来ませんでした。

からかわれる事が怖かったのです。

もちろん中途半端にやれば、そんな事をしてくる人も多少出ますが、本気でやれば別です。

そこがまだ分かっておらず、肩の外れる癖に嫌気が差してきた頃です。

ここは変わるしかない。

どうせ僕には人と違う武器がない。と悟りました。

そしてこれを新たな武器にしようと覚悟を決めました。

武器がない自分になにか特徴がほしい

するとそこからは速かったです。

翌日には家で暇を見つけて練習。全体練習でも空いた時間にパス。シュート。

冷やかしも受けますが、最初だけ。

本気でやることを伝えると皆応援してくれるようになりました。

そして僕はポジションが逆サイドでしたので、いっそのこと左利きで投げて角度や体勢を有利にしてしまおうと考えました。

チームに左利きがいないのも、後押しがあった理由かもしれません。

そして手探りで練習していくと、割りと出来る。

ゆっくり段階を踏めば、大人になってからでも出来ます。

そこから約1年ほどの練習が続きました。

両利きプレーのポテンシャルを実感する

左投げが板につき、全体練習での3対3でのことです。

左投げと右投げの切り替えもうまくいくようになった頃。

たまたま動きの流れで左投げのモーションと動きが合致して、持ち替えからの左投げが出ました。

そこで両利きプレーのポテンシャルを実感しました。

他にも、キーパーからするとシュートのときに右か左かで立ち位置が変わるので、投げる手を読み違えると片方がガッツリ空いていたりします。

サイドシュートは特にそうです。

逆サイドを右で投げようとするプレイヤーに対しては、大概少しイン寄りで、外をタイミングで止めにきます。

ですが、逆サイドの左に対しては正面に立ってインアウト駆け引きをします。

ここで右投げと読みが合わないと、左手の正面を位置取りしてインがガッツリ空いてクイック。

左投げと読みが合わないと、キーパーの脇下を通る、「遠目の下」などが格好の餌食になります。

バックプレイヤーでも、0→1の左ジャンプシュートから2.3で持ち変え体重移動して右シュートなども打てます。

シュートフェイクですが、ドリブル不要です。

発想次第でいくらでも幅が広がります。

興味が湧いた方は「両利きプレー」の練習方法もぜひご覧ください。