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キャプテンシー

第2章 ①チーム運営について考える(キャプテン編)

チーム運営、その前に先にチームをまとめるキャプテンという存在について話します。

やることを面倒だと考える人もいたり、自分に適性がないと言う方もいますが、

熱意があれば、そう無理なものでもないです。ただやるとなった際は基本を押さえるべきです。

目次

  1. キャプテンがやること
  2. 周囲への影響力を知る。
  3. 普段の熱意は自分の中にとどめる。

キャプテンがやるべきこと

まずキャプテンは自身のプレーだけでなく、他の人のプレーも気にかける必要があります。

コーチや監督がいる際はスキル部分をお任せし、チームの士気を考えるだけでもいいですが、

同じ練習をするものとして、各メンバーの熱量くらいは感覚的に知る必要があります。

試合中のプレーもそうですが、練習での熱量は特に周囲に影響を与え、知らぬところで派生します。

個人のモチベーションと、チームのモチベーションを別個として把握しておくと、何か変革を行う際に

ついてくるか否か?、ついてきてもらうにはどうするか?、がパッと出てきます。

もしここで対策は出ずとも、ついてこないと感じたら周囲に相談すれば良いのです。

周囲への影響力を知る。

これは自分の影響力があるか? 全くないのか? というところも含め知る必要があります。

特に始めのうちは、皆からの信頼がないままにキャプテンを任されることもあります。

でも皆はあなたに「敵対視」をしているわけではありません。

もし信頼がないのなら、まずはメンバーへの相談とコーチへの相談を繰り返しましょう。

ここで始めは「橋渡し」に徹するだけでも、お互いからの信頼が生まれ、ズレのないコミュニケーションを

行っていくことで、自分が発する言葉の重みが出てきます。

信頼が生まれだしたら、自分の得意なことと、不得意なことを今一度整理しましょう。

周囲は自分以上に、あなたのプレーや内面を分析しています。

分析ができたら、出来ないことは聞きつつ、無理のない範囲でチームに合理的な判断を下すだけです。

普段の熱意は自分の中にとどめる。

上では「合理的な判断を下すだけ」と言いましたが、これが意外に難しいです。

というのも、熱意を持って周囲に変化や厳しさを求めていくと、いつかその熱意があふれ出します。

その結果、周囲とのギャップや、思い通りにならないことで「フラストレーション」が募ります。

これを普段から行うのは、チームにとってよくありません。

特にチームというのは、誰かの思い通りの動きをしないので、変化や求めるのは日常茶飯事だからです。

日頃からフラストレーションをもつと、自身のプレーに集中できず、試合時に周囲にいやな思いをさせます。

普段は熱量を自分の中に抑え冷静かつ、合理性に徹しましょう。

ここでの「合理的な判断」というものは、周囲へ合理的な考えをもって、言葉で伝えることができます。

そんな判断をするあなたが、誰よりも自分にシビアに練習を行い、試合でも熱量のあるプレーを行えば、

メンバーはあなたをリスペクトして、あなたのキャプテンシーは少しずつ上がるでしょう。